auientの日常

ノンジャンルで書きたいことを書くブログ

一石二鳥の活字本読み聞かせ

長男に寝る前の読み聞かせをするようになった。

今まで絵本を読むことはあったが、その波は既に過ぎ去ってしばらくたっている。YouTubeのオモチャ動画を見る日が続いて再び本に回帰したわけだが、今回の特徴は読む本が活字本であることだ。絵本を読み聞かせる場合には絵を見せなければならず、必然的に部屋は明るい必要があり、子供は絵を見ようとする。読みながら寝るという事象はまず起きないが、活字本では見るべき絵がないのだ。そして、別に話がおもしろくなくても子供は眠たくなってしまうので、これが大人にとって非常に都合がいいことに気がついた。別に自分の読みたい本をただ音読するだけでいいのである。物語の途中から始まってもなんとなく聞いているし、エッセイでもいい。技術書はちょっと難しいかもしれないが。

とかく自分は読書の時間を確保しつつ子供は勝手に眠たくなってくれるという一石二鳥システムが偶然できあがり、これが非常に楽しい。「音読する」という新たな体験と子供が時折挟んでくれる感想のおかげで昔読んだ本も新しい気持ちで楽しめる。小学生くらいの子のいる方にぜひおすすめしたい。

 

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

めちゃ厚いペーパーバックをKindle電子書籍で購入。するする読めた。妻との関係あたりは本当に必要か分からないが、メリケンぽさを出している。途中一部を読み聞かせたが入眠効果が高かった。

 

O'Reilly Japan - Real World HTTP ミニ版

ずっと読んでいなかった本をKindleに入れて読んだ。HTTP1,2,3の大枠がつかめ、webアプリの概念の解説などもあり、非常に有用な1冊だった。golangの勉強してミニじゃない方を買おう。

 

わしらは怪しい探険隊 (角川文庫)

自分が小学4年生の時に父親の本を読んだ記憶がある。以来椎名誠はなんとなく好きでずっと本棚に入れていたのを、今回読み聞かせ本として引っ張り出してきた。小学1年生の子供にも面白かったようである。昭和軽薄体の音読は舌の訓練になった。

 

雨がやんだら (新潮文庫)

家にあった椎名誠つながり、あと天気の子連想で表題作を音読したのだが、流石に夜に子供に聞かせる話ではないなーと思い一夜で読み聞かせ切り上げ。武装島田倉庫もまだ早いしなあ。ということで「あやしい探検隊 北へ」を図書館で予約した。

 

おーいでてこーい ショートショート傑作選 (講談社青い鳥文庫)

「短いけどこいつはめちゃくちゃおもしろいよ」と子供に言いながら音読用に借りてきた。しかし小学1年生にはちょっと展開やオチが分かりづらいようだ。中学年になったら分かるだろうか、もしくは高学年になって自分で読むだろうか。

 

スーパーカブの歴史―ロングセラーモデルの変遷1952‐2012

図書館で見かけてつい借りてきた。2012年までなので四角目の中国生産モデルが最新になっている。その前の110はすらっとして良かったが短命だったよなあ、今の2017年モデルはやっぱり日本人が安心するデザインであるなあ等と思うなど。本の方は、50,60,70,80,90年代でそれぞれ広告のテイストが違うのが世相をよく表していて興味深かった。

 

【読書】THE MODEL、正しいものを正しく作る、天気の子ほか

物理kindleを買ったところ、読書を妨げる要素がなくなって読書体験が非常に捗っている。

 

THE MODEL(MarkeZine BOOKS) マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセスの共業プロセス

kindle電子で購入。おもしろかった。営業の話(小並感)。パソコンいじりしてると全然聞かない用語の意味がわかったり、昨今のマーケティング〜営業の仕事の流れがわかるので実用的。

 

正しいものを正しくつくる プロダクトをつくるとはどういうことなのか、あるいはアジャイルのその先について

kindle電子で。あんまりピンとこなかった。話はわかるんだが、理論的すぎるというか実践できる気がしない。電子で買ったので売り飛ばせない。

 

小説 天気の子 (角川文庫)

これは物理で購入よかった。映画と感想見て脳が完全に入り込んでるときによく効いた。強いて言えば夏美とか帆高以外の視点がもうちょっと入ってもよかった。ずっと手元に置いておきたい感じではない。

 

3月のライオン 1 (ジェッツコミックス)

1〜13巻までまとめ読み。よかった。将棋以外にもいじめとか毒親とか違うテーマがちょいちょい入ってくる。ハチクロにも食指が動く。書棚入り。

 

イエスタデイをうたって 1 (ヤングジャンプコミックス)

友人が冬目景の大ファンだったので気になって全巻まとめ読み。遅筆なので連載中に時代が変わっており、なるべく携帯電話を出さないようにしてるとの作者コメントが面白い。ただ内容はあんまピンとこなくて、友人がどこにハマったのか気になる。そのうち見返そう。

 

「天気の子」を見てきたのでネタバレ感想をまとめて読んだ

よかった。封切直後からおもしろそうなレビューがネットに飛び交っていたけれど、我慢してた甲斐があった。こういう、誰かが語りたくなるような力を持った作品は1粒で2度3度おいしい。

 

レビューの検索には、はてブでキーワード検索「天気の子」でブクマ順に並べて上から読んでいく方法をとった。ただ本文から全検索だとノイズが多かったので、タグ検索の方が良かったかもしれないと後で思う。

以下、読んで面白かったレビューや記事をメモしていく(ネタバレコメント含む)

続きを読む

【読書】パスタと麺の歴史、華氏451度ほか

プロジェクト・マネジャーが知るべき97のこと

ブックオフで見つけて購入。プロジェクトなんて一概に言えなさすぎてその時々だよなー、というのがチラチラして途中まで読んだがあまり刺さらず。このエッセイを書いている人たちはどんなプロジェクトやったんだろう。放置してるけど最後まで読んだらメルカリ行きだと思う。

 

パスタと麵の歴史 (「食」の図書館)

図書館の棚に並んでた。意外なほどアカデミックだが読みやすい。パスタの語源が「食用の練り物」=ペーストだとは知らなんだ。高級品だったパスタが貧者の食べ物になるまでの歴史、ダイスがブロンズかテフロンかの違い、デュラムセモリナとは何か*1などいろんな豆知識が入って面白かった。ただ1点気になったのは、タイトルはパスタと麺が併記されているけど、実際には8割がパスタのことだった点。ラーメン好きの日本人研究者が本気出せば逆の比率の本が書けるのではなかろうか。

 

ヨーロッパ食堂旅行

パスタ本と一緒に図書館で借りた。旅行記ふうなんだけど入り込めず、最初の方で読むのやめて返却。またの機会に。

 

華氏451度〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫SF)

このレビューを見て図書館で借りた。

blog.tinect.jp

最初の方は少し読書体力が必要な感じで、序盤を過ぎたあたりで乗ってきた。他の本も読んでみたい。

 

きまぐれ星からの伝言 (文芸書)

図書館で「ブラッドベリ」で検索した結果にヒットした本。星新一が解説書いててなるほどーと思いながら読んだ。あと星新一翻訳によるブラッドベリの短編が1つ載ってた。高校生くらいの時にショートショートの本数冊読んだ記憶がよみがえり、確かに通じるものがあるなと思った。

この本自体は星新一に関する本で、載ってたショートショート一編を音読したら子供が聞いてくれたので別のショートショート本を借りてくることにした。

 

*1:デュラム小麦という硬い種類の小麦を使った、セモリナ粉という粒の大きな小麦粉のこと

【読書】この半年で読んだもの

あっという間に5月の末になっている。2019年と書き慣れるのに時間がかかったがやっと慣れてきた。それももう半年ほどしか使わない。

 

ひとびとの跫音〈上〉 (中公文庫)

ひとびとの跫音〈下〉 (中公文庫)

司馬遼太郎の作品。実は縁者が本の中に登場するので読みたいと思っていた。世俗の人のありようをこんなにも美しく書けるものだなあと感心する。

 

Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか

あんまり目新しさを感じなかった。Subversion開発チームの話で、LinuxカーネルのDISを感じるのはこの記事のせいだろうか。

Linus曰く「Subversionは史上最も無意味なプロジェクト」 | スラド デベロッパー

HRT、確かにわかるのだけど、原則としては「尊敬=リスペクト」だけあればよいと思っていて、それがあれば後の謙虚・信頼はついてくるものだと思う。読み返しそうにないのでメルカリ行き。

 

Kafka

オライリーのお年玉キャンペーン用に購入。最初の方で挫折(早すぎる)。いつか役に立つ日のために本棚で待機している鳥になっている。

 

超・箇条書き―――「10倍速く、魅力的に」伝える技術

何となく活字成分補給目的に購入。Kafkaと違って薄く延ばされた内容に図が入っておりザクザクページ消化した。わかる、そうですね、と思ってメルカリ行き。自分の中で「わかりやすい文章」についての考察が少しずつ溜まっているのを感じていて、どこかで文書化したい。

 

星系出雲の兵站3 (ハヤカワ文庫JA)

いつの間にか3巻だったやつ(4巻が出てるのに今気づいた)。家に置いてあるけど惰性を感じるので処分のしどきかなあ。

 

潜行三千里 新書版

近代日本の怪人物、辻政信の手記。おもしろい。「日中平和のため」「国家百年の計」みたいな政治的なお題目は煙に巻かれているモヤりをWikipediaによれば書いてあることは概ね事実らしいし、ある種人生の不思議を覚える本。

 

エンジニアリング組織論への招待 ~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング

図書館で借りた。「組織論」と銘打ちつつも最初はコミュニケーション方法などの話題が多い。組織がどうのこうのという話は最後にまとまっている。読み返しそうなので購入。

 

エンジニアのためのマネジメントキャリアパス ―テックリードからCTOまでマネジメントスキル向上ガイド

これもオライリーのお年玉だっけ。読んで思うのは「テックリード」に期待する役割が人によって全然違うこと。本の中でも部下/チームメイトのメンタリングをする例としない例がある。みんな技術のことやりたいって言うしなー。まだ家に置いてある。

 

THE TEAM 5つの法則 (NewsPicks Book)

ビジネス書に感じる文章の薄さというのは何なんだろう。内容が悪いのではない、スポンジを食べさせられてる感じがする。自分がガチで学ぼうという気になっていないからだろうか。処分候補。

 

SQLアンチパターン

ブックオフで購入。最初は良いのだが、ページが進むにつれパターンでないものが増えてくるのには閉口した。一応取ってある。

 

More Joel on Software

ブックオフで購入。著名プログラマのエッセイの日本語訳。かなりの数がwebサイト上で公開されているが、書籍としてまとまったものを読める。内容が2000年代でちょっと古さもありぱっとこないので処分検討。

 

コンピューター&テクノロジー解体新書

いつか図書館で見かけて欲しいと思っていたものをブックオフで発見、即購入。図解がいい。自分が見るのにもいいけど、子供が大きくなったら教育用途でも使えると思う。蔵書入り。

 

 

はてなハイクが終了したのではてなの株を売った

はてなハイクが終了した。終わってみるとあっけないものだ。前に書いた記事もキャプチャを取らなかったところは半分意味が通じなくなっているし、やはりハードコピーは強いなあとかむなしい感想が浮かんでくる。

d.hatena.ne.jp

自分の最後のポストは確か「そろそろハイクの思い出でも語ろうか」的なキーワードだったんだけど、傑作なのはこれが2007年*1に作られて再浮上したもので、12年の時を超えて同じ場所でワイワイするなんとも皮肉というかエスプリの効いたハイク住人のきらめきが感じられてとてもよかった。最後の日にFavoriteのタブを開いてつくづくよかった。

で、その最後のポストで「はてなの株を売る」と書いた。別にはてなーはやめないけれど、気持ちの区切りをつけるのに売っちまおう、と勢いで思いついて書いて、今朝注文して帰ってきたら売れていた。

はてなは今期がんばって儲けたらしく株価は買った時の2倍になっていて自分も儲かった。嬉しい。いつか「あの時売らなければ良かったな」なんて後悔する日が来るのかもしれないけど。いや、はてなのサービスは好きだから会社として存続していってほしいのだけど。

そういう嬉しさとむなしさの交わる日だった。 

*1:ハイクのできた年。12/15に公開されて間もない2週間の間

【読書】星系出雲の兵站、過ぎ去りし王国の城など

去年内にまとめておけばよかった。

 

星系出雲の兵站 1 (ハヤカワ文庫JA)

おもしろい。火伏兵站監いいですね。紫檀中隊長ごほうびですね。10月に続編があるようなのでそれも買うでしょう。タオ迫水の政治手腕がうなるところが楽しみです。文庫入り。

 

過ぎ去りし王国の城 (角川文庫)

何を描きたいのだかよくわからない描写が多かった。子供の心理なのだろうかとも思ったけど必要性が分からずじまいで、期待はずれな印象が残る。メルカリ行き。

 

エンジニアのためのマネジメントキャリアパス ―テックリードからCTOまでマネジメントスキル向上ガイド

良い本だった。でも会社によってテックリードとかCTOの役割違いそうだから、ジョブデスクリプション書いてみましょうね、というのがまず最初にあるなと思った。

 

キャッツ・アイ 文庫版 コミック 全10巻完結セット (集英社文庫―コミック版)

ブックオフでまとめ買い。子供の時にアニメを見て以来だったけど、予想に反して中身の半分以上がラブコメだった。ルパン三世ぽいアクションを期待していたけど違った。最後のあとがきで納得する感じ。

 

星系出雲の兵站 2 (ハヤカワ文庫JA)

期待通りおもしろかった。無能上司と有能部下いいですね。最後、脱出と政治決着が次の巻かなと思っていたら、パタパタと畳んでいくのもメリハリがついていい。3巻が楽しみです。