auientの日常

ノンジャンルで書きたいことを書くブログ

【読書】圏論の道案内、リボンの男、軍事戦略入門など

訳あって一日の多くを読書にあてる暮らしができている。本を読んでいると遅い朝から日が傾くまでの時間が本当に短い。もっと日が長い季節が待ち遠しい。

 

圏論の道案内 ~矢印でえがく数学の世界~ (数学への招待シリーズ)

Kindleで購入。対話形式で圏論を解説する本。ノートに矢印を書きながら読みたくなる。でも3割くらい読んだところで飽きて置いてある。また関心が戻ってきたら読むだろう。

 

歴史修正主義とサブカルチャー (青弓社ライブラリー)

Amazonで物理本購入。はてブのどこかでおすすめされていた気がする。昨今の歴史修正主義サブカルチャーの文脈で語られているという本。ふーんと読んだ。あの界隈(つくる会〜右翼雑誌〜ネット右翼)は名前を追いかけるだけで疲弊する感じがある。一応書棚に置いてある。

 

リボンの男

図書館で借りた。山崎ナオコーラという人はこんな小説を書くのかーという感じ。物語自体についていうと、妹子の思考やキャラ設定があからさまに作り物っぽく感情移入できずに終わった。

 

軍事戦略入門 (シリーズ戦争学入門)

これも図書館で借りた。確か新刊だった気がするが、コンパクトで淡々と理論を述べていて面白い。事例が挟み込まれるのでついwikipediaに脱線したくなるが、そこは我慢して読み切った。良かった。

 

ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

書店で購入。京都ではない森見登美彦。おもしろかった。分類するとなればSF小説となるのかボーイミーツお姉さんになるのか。天気の子を連想するところがちょっとあるような気もする。アニメも見てみたい。

 

喫茶録:Whittard English Rose / ウィッタード「イングリッシュローズ」

私は紅茶が好きである。コーヒーもよく飲むが、美味しいものを楽しむのはもっぱら紅茶であり、何ならいくらか高い金を払っても良いという価値観を持っている。いい身分になった暁には、袖の下にクスミティーや高級ダージリンを期待するのは間違いない。

お気に入りの銘柄はあるものの*1、見識を広めるために常に新しい銘柄にチャレンジしていきたい。そこで、飲んだ紅茶をブログにメモしていこうと思う。

 

今回買ったのはウィッタードというブランドの「イングリッシュローズ」という名前の茶。ウィッタードは紅茶の国イギリスのブランドのようだ。

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40g入り、不思議の国のアリスの缶で、50%オフでおおよそ1000円弱也。

本国では100gが7ユーロ。1ユーロ = 120円で計算すると、100gあたり840円。

日本のAmazonでも売っている業者がおり、こちらは100g缶入りで3100円。

本国からすると高いが、輸入とデザイン缶とを考えればそれなりのお値段かもしれない。

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茶葉がインドや中国なのはわかるが、ブレンド国がドイツというのが面白い。

賞味期限があと2ヶ月後に迫っている。

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茶葉にはバラの花びらが入っており、華やかな印象。甘いいい香りがする。

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少しお湯を入れすぎたかもしれない。5分蒸らしてやや薄めの茶となった。それでも香りはしっかりと立ち、味わいもよかった。おいしい。かりんとう、チョコレート、プレッツェルなどと一緒にいいおやつの時間になった。次の日は少し濃いめに出してみよう。

満足度:★★☆

 

調べてみると、2018年に大阪でこの缶を買った方のレポートがあった。

hearvinyl.com

この時の在庫品が賞味期限切れ前に放出されたのかもしれない。

ともかく、いいお茶であった。

 

*1:ポピュラーなのではトワイニングが好きだ

2019年のまとめ

2019年も残りちょっとなので、珍しく1年のまとめを書いてみようと思った。

 

読書

読書 カテゴリーの記事一覧 - auientの日常

合計で42タイトル。シリーズ物や上下巻に分かれてるものもあるので、冊数でいうと60くらいになるだろうか。読み切れずに放棄したものも10冊弱ほどあるはず。

数えたことはなかったが、意外と読んでるのが分かったのが収穫。

株式 

はてなハイクが終了したのではてなの株を売った - auientの日常

はてな[3930]を売ってプリマハム[2281]を買った。株はマジメに運用するつもりはなくて、主に社会勉強の意味合いでしかないが、運がいいことに両方とも儲かっている。プリマハムはファンであるとか(はてなのように)ということはなくて、単に株主優待がもらってみたかった。ハムはなかなか美味しかった。

ガジェット

グラウンドチェアは誕生日プレゼントで嫁さんに買ってもらった(ゆるキャン△の影響)。アウトドアはもちろん、ソファのない我が家では室内でも活躍しており、大変満足。グラウンドチェアの高さもちょうどいい。Amazonの安いやつにしなくて本当によかった。

育児

一石二鳥の活字本読み聞かせ - auientの日常

長男が小学生になり、宿題などを始めた。自転車を買った。夜の読み聞かせを始めた。ゲーム(Nintendo Switch)を買った。クリスマスプレゼントには将棋を与える予定でいる。

健康

胃カメラを飲んで、食道裂孔ヘルニアだということがわかった。特に害のないやつらしいが、食後のゲップがだんだんひどくなっているのと関係はありそうである。最近は胃の内容物が喉をこえて上ってくる事が増えている。

運動

胃の調子改善などを期待してまたジムに行き始めた。頻度は不定期で、月に1度くらいになってしまっている。駅近くのジムが安価に利用できる環境になったので、コンスタントに続けられるかどうか。

またSwitchでおもしろいと評判のリングフィットアドベンチャーを購入した。こちらはまだ届いてないので来年に期待したい。

趣味

音楽活動は声がかかったタイミングでやる感じが続いている。

父から相続した山小屋の片付けと整備はGW〜秋口にかけてちょっとずつ進捗した。友人を巻き込むことに成功したのでまた来年も楽しみだ。

仕事

チームで仕事をするためのプラクティスをいくつか知る事ができてよかった。一方で技術的な進捗はほぼなかった。転職して、特に努力せずにできるところは全てやってしまった感じがあり、これより先に力を伸ばすには努力が必要そうだ。

任されたポジションは特に評価されなかったようだ。部下にはかわいそうなことしてしまった。次の年は違った働き方をしたい。

会社の論理をふりかざす人

「会社の論理」というものがあると思う。"数字"とか、"やるやら"とか、"責任"とか、そういう言葉が飛び交うやつだ。まー、会社で仕事をする分にはその文法に則ってコミュニケーションするなり飛んだり跳ねたりすればいいと思うのだが、会社外でこういう思考丸出しで話をしている人を見るとジト目になってしまう。これはある種の脳味噌筋肉状態であり狭窄視野であると思う。

 

先日は保育園の保護者会で脳筋ママのご意見を耳にする機会があった。「数値で出してくれないと納得できないんですよ!」という主張をされて、そういう発想がそもそもなかったらしい保育士の先生は困惑していた。

ちゃんと時間管理しろとかKPIを置いて定量的に判断しろ、というのはわかるのだが、それは外野が言うことじゃないだろう。保育園を実際に運営している人なら話は別だが、ただの保護者(しかも公金の投入されてる認可保育園の受益者)が作業方法にまで口を出す筋はないだろうと思うのである。

保育士の先生の置かれた立場を知らないでいて、「自分のわかる言葉に翻訳しろ」という要求をしてるように見え、非常にいたたまれない気持ちになったので、思わず「自分はそうは思わないですよ」という控えめな対抗意見を差し出してその場を離れた。

 

過去に1度似たことを覚えている。10年ほど前、大学の延長でやっていた音楽サークルであったことだ。メンバーの一人が「成長しないと意味がない」「やるかやらないかだ」みたいなことを言い出して議論になり、やがてそのサークルは活動停止した。

営利企業でセールスの仕事をする分にはそのマインドで頑張ればそれでよろしいが、なぜ経済活動外まで同じ考え方で行動したくなるのか、自分としては謎である。仕事は仕事、趣味は趣味、福祉は福祉で考えればよかろうに。

 

今後このような人種を発見したら観察し対話を試みてみたい。気づいたのは、このような人種に会うためには会社から離れたコミュニティに多く参加すべきだ、ということだ。会社やその周辺にいる人は自然と会社モードでの会話をするはずだからだ。

【読書】ニンジンでトロイア戦争に勝つ方法、ほか

今年は年が明けるまえに読んだ本を書き留めておく。

 

ニンジンでトロイア戦争に勝つ方法 上: 世界を変えた20の野菜の歴史

ニンジンでトロイア戦争に勝つ方法 下: 世界を変えた20の野菜の歴史

図書館の棚で目について借りた。上下巻で10ずつの野菜の歴史雑学が紹介されている。歴史と農学、地理が重なり面白くはあったが、内容は「この野菜がいかにして世界を変えたか」という筋の通った文ではなく細切れの説明を連ねただけに近い。加えて、参考にした本は各野菜で共通しているらしく、後ろの方になればなるほどワンパターンな印象を受けた。最後のカブの節を読み切らないうちに期限が来て返却。

 

 

ルドルフとイッパイアッテナ 全4巻 (児童文学創作シリーズ)

子供の読み聞かせ本。猫が主人公の名作。3巻と4巻の存在を大人になって知った。それなりに面白く読んだが、やはり2巻には敵わないかな。5冊目「ルドルフとノラねこブッチー」が今年出そうで出なかったようだ。どうなってるんだろう。

 

子どもたちに語るヨーロッパ史 (ちくま学芸文庫)

実家で見つけた本。タイトルを見ておもしろそう!子供に聞かすのにもいいかも、と思ったが期待外れだった。フランス人がフランス人の視点でフランス人の子供に向けて書いている。著者はEUに希望を見出しているが、今の難民問題とBREXITをどう見ているのか。

 

Domain Driven Design(ドメイン駆動設計) Quickly 日本語版

Kindleで読むPDF文書として。読めなくはないんだけどテンションが上がらない。飽きて1/3くらいのところで放置している。

 

最軽量のマネジメント(サイボウズ式ブックス)

サイボウズ副社長の本。ビジネス本らしく密度は薄く、するりと読めた。現場の若手マネージャー層に向けた本として書かれている「情報を公開せよ」「説明責任と質問責任」が心に残っている。あえて指摘するとすれば、現場のマネージャーはいいけどそれより上位のマネジメント層に響くかどうかはわからない。

 

王子様のくすり図鑑 (じほう図鑑シリーズ)

妹から子供へのプレゼント。近頃のスマホゲーっぽいイラストで病原体と薬類が書かれている。ウイルスとそのワクチンが同じモチーフを共有してるあたりは、まあちゃんとしてるなという感じ。

 

長くつ下のピッピ (岩波少年文庫 (014))

親から子供へのプレゼント、読み聞かせ本。破天荒な少女は子供ウケしたようだ。自分も初めて読んだが、ピッピの言動・挙動が躁状態にある母に似ている気がして変な気分になった。

子供は気に入ったらしいので、続刊の2巻、3巻も探している。岩波少年文庫を取り揃えている書店がなかったので、Amazonで購入予定。

 

【読書】北政府コレクション、ゆるキャン△ほか

日常ふと思ったことがあり、文章にしようかなと浮かんだものの、Twitterや会社Slackの雑談channelに放流して消化されてしまうことが多い。これは良くない気がするが、どうしたものか。

 

椎名誠[北政府]コレクション (集英社文庫)

前にあやしい探検隊シリーズを読んでいたつながりで椎名誠のサイトを見ていて

目黒 いや、あちこちの作品集に入っている北政府ものをまとめて読みたいんだよ。いいと思うけどなあ。

*1 

という一節を見た後にAmazonで発見した。今年発刊されていた。図書館で探して1人待ち。おもしろかった。総体としての椎名SF、その中のシリーズとして武装島田倉庫の世界観、更に絞った意味で北政府もの(=北政府という語が出てくるもの)、がイコールでないことに気づく。武装島田倉庫と並べて置いときたいので購入予定。

 

エルマーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)

古本屋で買って子供に読み聞かせた。小学1年生にはちょうどいい話だったっぽい。しかし、こんなメタルギアな話だったっけ。好評につき続刊購入。

 

ゆるキャン△ 1巻 (まんがタイムKRコミックス)

Amazon Primeでアニメを見たらめっちゃよかった。1〜8巻まで購入したが漫画も期待通り。前回のスーパーカブに続きなんだか山梨づいている。 アニメ2期が待ち遠しいなあー。

 

双極性障害[第2版] (ちくま新書)

図書館の新刊コーナーで発見。どんな薬があってどんな薬効と副作用があるかなど、わかりやすく丁寧に書かれており、よかった。借りたけど購入予定。

 

ハルロック(1) (モーニングコミックス)

電子工作漫画という話を聞いて中古で購入。おもしろかったけどそこまでツボに入らなかったなー。そのうち売却しそう。

 

Ride on Updrift with Push Notifications

技術書典でゲット。網羅的で平易に書かれてあってよかった。

 

【読書】君の名は、スーパーカブ、ハチクロほか

Kindleで読書が捗っていると言ったな、あれは嘘だ。代わりに読み聞かせが大変捗っている。

 

小説 君の名は。 (角川文庫)

「天気の子」の小説版を読んだ勢いで購入。ダメだった。映像作品から1mmも情報量が増えてない、どころかBGMをムリヤリ言葉で説明しようとしてるあたりがちゃんちゃらおかしくなってしまう。映像と音楽をストレートに文章にしても劣化コピーにしかならないじゃないですかー。残念。

 

君の名は。 Another Side:Earthbound (角川スニーカー文庫)

上記で敗北したのでリベンジとして購入。これですよ。読みたかったのはこれなんだ。情報量が100%純増だし映像作品を補完してくれる。非常によかった。そういえば前に読んで良かった言の葉の庭も本編ストコンではなく周辺人物層の掘り下げだったなあ。

 

スーパーカブ (角川スニーカー文庫)

Another Sideを探しているときに見つけてタイトルに負けてつい購入。なかなか良かった。バイクが自分の手足となっていく感覚を想起させるあたりがうまい。2016年くらいにカクヨムで話題になった作品らしい。

kakuyomu.jp

気になるところがあるとすれば、挿絵のエロに編集企画商売の意図を感じてしまうところ。作品としてはいらんだろ。あとはパンク修理のくだりでもんやりするのだが、それは自分が修理してもらう側だったからなのかもしれない。(カブには乗っていたが、手放すまで自分でパンク修理したことはなかった)

 

椎名高志の漫画術 (原画集・イラストブック)

昔っからのファンだったので購入。漫画術というので実用書かと思ったが実質ファンブックじゃん。藤田先生のコメントとかで露骨なページ(というかスペース)稼ぎを感じるところが残念。とはいえ収穫は多かった。

  • 編集部との確執と作品の関係あたり。著者が一人の人間として浮かび上がるので、作品をこれまでと違う視点で立体的に見られるようになる。
  • 美神は実はおキヌちゃんが生き返ったところで実質終わり。
  • カオスはマリアのおまけ。
  • ジパングの真のヒロインは信長。
  • ミソッカスの3作目情報!!!!!!
  • 「ていうか、美神ファンのみなさんも、絶チル読んでくださいね。」→はい 

 

あやしい探検隊北へ

子供への読み聞かせ本。改めて読むと北へと言いつつ半分以上南じゃん、ということに気づく。これに「北へ」とつけるセンスよ。昔読んで強烈に印象に残っていた無線のくだりは子供達にもバカウケで、奴らがギャハギャハ笑って寝られなくなってしまった。本編の最後、オババを浜に残して出立するところ、見開きページの左端が少し空いているところが物理本ならではの余韻を残していて、実にいい読後感を与えてくれる。ぜひソフトカバーで。

 

ハチミツとクローバー 1 (クイーンズコミックス)

3月のライオン方面から来ました。全巻買ったけどまずは1〜5巻まで。山田かわいい。ただ、1巻2巻あたりで人気が出る要素がわからんのだよなあ。