auientの日常

ノンジャンルで書きたいことを書くブログ

ただの日記

ただの日記です。いろんなことがあった日の出来事を、ただ書き留めるだけのものです。

 

今日は妹と映画を観る約束をしていた。

 

起きてスマホがわりのiPadを見ると8:30で寝坊。6:30にかけたはずの目覚まし時計は止めた記憶がないのに止まってる。コーンフレークとバナナを朝食に摂って家を出、小走りで駅まで。待ち合わせの時間にはちょうどぴったりだった。

 

妹と連れ立って「夜は短し歩けよ乙女」を見た。地上波の「四畳半神話大系」と同じくいい出来のアニメだった。森見登美彦の虚実入り混じる謎京都空間をよくアニメで表現している。ミュージカル風味なところで1度だけみた宝塚の演劇を思い出すなど。また樋口師匠や羽貫さんの、久しぶりに顔を合わせる友人みたいな安心感が心地いい。

 

映画の後は昼食へ。目をつけていたラーメン屋は連休で休みだった。渋谷の街で知ってる店なんて数えるほどしかないが、その内の1つに案内した。「ケニヤン」という日本紅茶協会のお墨付きのおいしい紅茶のお店で「アイミティー」というミルクティーが名物。人ばっかりで混雑する渋谷でも、街のはずれにあるこの店はほどほど空いていてゆっくりできた。また店員さんが美人。食事をしながら家や仕事などとりとめのない話をした。

 

妹は、うちの子供たちにきびだんごを買ってやりたいという。それに付き合いデパ地下めぐりをすることにした。西武百貨店の地下でマリアージュフレール20%オフセールをしていたのは思わぬ収穫だった。渋谷では妹の探すきびだんごは見つからず、新宿へ移動。

 

渋谷も新宿も縁が遠くなって久しい。学生の時は学校から出やすかったり、サークルの活動場所に近くてよく遊んでいたけれど、働き出して、特に結婚してからはほぼ活動範囲の外だった。妹は新宿伊勢丹にはよく行くらしい。そこの地下街で妹は目的のきびだんごを見つけ、お土産に持たせてくれた。その後ビックロでエアコンを見物したりした。販売員にはやっぱり夫婦に見えるようなのが少しおかしかった。

 

妹はその後別の用があるといって新宿駅で別れた。自分もそのまま帰ってパソコンいじりもよかったのだけど、せっかく新宿に来たなら、新宿御苑に行きたいと思った。すっかり好きになった新海誠言の葉の庭」の舞台になったところだし、嫁さんと思い出のある場所でもあった。

 

せっかくなら劇中のように缶ビール……とまでは言わないものの(禁止されている)、コーヒーを東屋で飲みたい。ドトールでブレンドSをテイクアウトして公園に行くと大挙して人が公園から帰る流れがあった。もう3時を過ぎていたし、空は少しあやしげな雲行きだった。ついてみると入園無料の日だったようで、いつもより人が多かったのかもしれない。

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コーヒーを片手に園内を歩いていると、ぽつぽつ、さあっと通り雨が降ったのは、まるで「言の葉の庭」のようで、少しでき過ぎた感じがした。残念ながら道に迷って東屋に着く前だったけれど。木陰で雨をやり過ごして、ネットで舞台になった東屋の位置を調べて行って見ると、果たして東屋は喫煙者の溜まり場になっていた。とても作品に思いを馳せる雰囲気ではない。劇中では東屋にある灰皿が省略されているのは知っていたけれど、実物を見ると、公園の端っこに追いやられた場末な喫煙所という雰囲気がありありと出て、これをあんなに美しく描く新海誠はまったくひどい作家だとなかば呆れた。

 

少し離れたところに灰皿の無い東屋があったので腰を下ろしてiPadで小説「言の葉の庭」の続きを読み始めた。電子書籍じゃなくて紙の本だったらもう少し格好がついたんだけど。旧御涼亭や藤棚、のんびりしている他の人が見えてなかなか気持ちが良かった。先に東屋にいて文庫本を読んでいる女性がいたけれど特に何もなく途中で立ち去ったことは一応書いておこう。結局蛍の光が流れ始めるまで東屋で小説を読んでいた。

 

公園を出たときはまだ少し小説の続きを読んでいたかった。以前「おいしい紅茶の店マップ」を作ったとき、新宿御苑近くに猫のいる紅茶の店があるのを知っていたので、その店に向かった。「ディーカッツェ」という。行ってみると、少し雑然として垢抜けなさを感じる、温かみのある店だった。男一人で入っても平気だったのはありがたかった。客はやっぱり女性が多かったけれど、近所のおじいさんや中年の夫婦、あとから外人旅行客という風情の二人組も来たりして、不思議な雰囲気だった。猫も自然として、ときどき店の中を横切ってはさりげない存在感を示していた。商業的なギラギラした店でなくて本当に良かった。

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少しお腹が空いていたので、猫の形のスコーン「ネコーン」とウバをセットで注文。紅茶がポットでくるのは嬉しい。猫店長の名刺という謎のアイテムがもらえるのだが、プリントされた字がにじんでいる所あたりに垢抜けない魅力を感じるのだよ。ウバは特徴的な香りがはっきり出ていて、またスコーンもさくさくむわりとおいしく、落ち着いた時間を過ごすことができた。

 

自分以外の客がいなくなったのに合わせて店を出た。Googleで調べると家に帰るには地下鉄がいいらしい。銀座に出て、ロフトでリュックサックをいくつか眺めてからJRで家に帰った。晩ごはんも外にして小説を読みたい気持ちもあったけど、さすがに朝から出ずっぱりだったので少し疲れを感じ、家に帰ることにした。そうして、吉野家で持ち帰りの牛皿(ごはんだけは家に残っていた)とコンビニでビールを買って家に着いた。それから1時間半くらい、この文章を書いている。

 

今日は本当に色んなことがあった。こんな日は久しぶりだった。