auientの日常

ノンジャンルで書きたいことを書くブログ

もんもん、その愛すべき名前

次男はファンタジスタである。話を聞かず、急にダッシュしたり夜更かししたりめっちゃ汗を書いたりする。イヤイヤがすごい。そういう絵に描いたような、大人の思い通りにならない子供が次男だ。

次男は自分のことを指して「もんもん」という。

「もんもんねー、きょうねー」「もんもんこうえんいきたいの」「もんもんかーたんだいすき」

いずれも一人称である。なぜもんもんなのかは定かでない。言葉がで始めた頃、時々この子が言う「もんもん」は、実は自分のことを言っているのではないか?と気づいたのは祖母だった。それから2年は経つだろうか、未だにこの不思議な自称を止める気配がない。

1つ確実に関係していそうなことがあり、それは当時よく与えていた牛乳にくまモンのイラストが描いてあったことだ。自分たちはこれを「くまモン牛乳」と読んでいた。

 「くまモン牛乳のむ?」「のむ!」

こいうやり取りを毎日していた。もんもんの「もん」はここ由来だと思われるが、しかしそれがなぜ自称になるのかと言うと全くの謎である。ともあれ、この不思議な自称は実に口に馴染む心地いい響きがあって、私や家族は次男を「もんもん」と呼んでいた。そのうちバリエーションも増え「もんちゃん」「もんた」「もんたくん」とも呼んだ。本当の名前による愛称を含めると、次男はあだ名を7〜8つは持っていただろうか。3歳にして7つの名を持つ男とは、我が子ながら器を感じさせてくれる。

もんもんの自称には実利的にまずいところもあった。保育園の友達が混乱するらしいのだ。次男は家族に「もんもん」の呼称を許す一方、友達から「もんもん」と呼ばれると「ちがうよ、(本名)くんだよ」と訂正するらしい。それでいて一人称は「もんもん」のままなので、同学年の3歳児が混乱するのも無理なからぬ話だ。

特別な呼び方を許されている身としては悩ましいところだが、対応を話し合った結果、家族からの呼びかけとしては「もんもん」を避け、できるだけ本名を使っていく方針が閣議決定された。本人の自称を止めさせはしないが、周囲が使用を認めるような発言は避けていこうという消極的廃止運動である。これにより私が「もんもん」と呼びかける機会は失われてしまうこととなった。

さびしい。暖かみのある「もんもん」の呼びかけをグッと我慢して本名で呼びかける今日この頃である。(といっても慣れすぎていて日に5回は間違えるのだが) この先「もんもん」がどうなるかは彼次第だが、何となくずっと使い続けてほしい気もする。そして次男がもう少し大きくなって口が達者になった時、もしまだ「もんもん」の自称を使っていたら、その時に聞いてみたい。「どうしてもんもんなの?」って。

 

(ケース販売) 大阿蘇牛乳 200ml×24本

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