【読書】高い塔の男、科学するブッダ、影武者徳川家康、etc
「ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン」の元ネタということで読む。なるほどこういう感じか。易経(えききょう、と読むことを初めて知った)が象徴的。最後のジュリアナがちょっとチート。
面白かった。これを読んでから別の門外漢向け量子力学の本を手に取ったが、例えが下手で全然頭に入ってこなかった。アナロジーで理解したつもりになるのはあんまり良くないけれど、この本は少なくとも読んで楽しめる面白さがあり、よい。
影武者徳川家康(上)(新潮文庫)
影武者徳川家康(中)(新潮文庫)
影武者徳川家康〈下〉 (新潮文庫)
auientは戦慄した。これではまるでニンジャのせいではないか。いくらニンジャとはいえ未舗装の道を1日に600km移動するなどできるものか。auientはほとんど呆れ果てたと言っていい(後略)
どこぞの書評サイトで眠れなくなる面白さ、と謳われていたので借りてみた。確かにマンガ的で面白かったが、2巻半ばでは二郎三郎が秀忠と柳生を出しぬくパターンが確立するのでダレる。
が、荒唐無稽に見えるこの本も着想の元になった歴史資料があるらしい。それを元に家康影武者説を小説として構成したとすると(ニンジャに頼りがちになるとはいえ)徳川家康の正史を知っている人からして「なるほどそうきたか」的な面白さがありそうだ。いろんな楽しみ方ができるという意味では優れたエンタテインメントなのかもしれない。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))
これは面白かった。読んでよかったまた読もうと文庫入り。展開ダイナミックだし何が本物なの?的なテーマもいい。映画見直したい。(小学生並みの感想)
電気料金がどこにかかってるのか詳しく把握したいと思いスマートメーターの導入を検討。Wikipediaで言及されていた本を借りて読んだのがこれ。書いているのは元毎日新聞記者の人で、書かれていることは平易で理解しやすい。
この人が主張することをまとめると、
- スマートメーターは個人情報漏洩のおそれがある
- スマートメーターは機械として信頼性が低いおそれがある
- スマートメーターは電波を出すので有害だ
- スマートメーターを国が強要してくるのが嫌だ(アナログメーターを選ぶ自由がない)
ということだった。1+2+4は分かる。どうしてもアナログ使いたい人には使わせればいい(その代わり検針する人の人件費を負担すればいい)と思うが、問題は3で、要は電波を感じる人のことである(お察しください)。電波を出す機械がメシのタネである我が家では特に気にする必要はなさそうである。