auientの日常

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家具転倒防止おじさん・篠原進さんがすごいという話

「家具固定市民活動家」篠原進さんという方がおられます。この方の話をしたい。自分はインターネットで知ったのだけど、自分の観測範囲では全然認知されておらず非常にもったいないと思っていたので宣伝していきます。

ご本人のサイトはこちら。

家具転倒防止―経験交流サイト

徳が高い

この人は誰か。ということでサイトを見ると来歴が書いてあります。読んでもらえれば分かるけれどめちゃ徳が高いです。

都内マンション在住で防災担当をしており、2010年12月に孫が泊まりに来るのをきっかけに自宅の家具の転倒防止をしたとのこと。そのノウハウをマンション内に共有、実費で施工も手伝う。

翌2011年3月に震災です。ここで自作の道具の高い効果が確認されることになります。篠原さんの転倒防止具をつけた家具は1つも倒れず、そうでない高層階の部屋では折り重なるように倒れていたとのこと。これが篠原さんが活動を広げるきっかけとなります。

このあとどうすべきか?とかんがえて・・・

 自分の回りに関して言えば一段落しており、これ以上やりようがないのかと思いもしたが、ここで終われば何年か後で大地震がおきたらきっと後悔するだろう。出来る限りのことをすべきではないか?

なぜこれをやるか

このように考え行動できる人は本当にすごい。世の中に広めるためメーカーに商品化を打診するも断られ、諦めずに草の根で普及させるためサイトを立ち上げ、希望者にサンプルを送ったり、熊本地震の被災者宅に実際に支援に行ったりしています。ただ脱帽です。

アイディアがすごい

篠原さんはいくつも道具を考案されていますが、中でも優れたものが「対抗くさび」。背の高い家具で通常のつっぱり棒式の転倒防止具が使えない狭い隙間に有効で、非常に安価に自作・施工でき、防災コンテストで最優秀賞を受賞しています。新聞で紹介されたのがこちら。

web.archive.org

この他、アジャスターボルトを使ったジャッキなど様々な作例がサイトで公開されています(PDF:TOPからリンク)。自分はよく分からないけれど力学的な計算もされている模様(PDFPDF)。

やってみた

さて。このような見るだけでは意味がないので実践してみました。自宅では無印良品のスタッキングシェルフを壁一面に設置しています。

棚の上は梁があり、高さ5cmほどの隙間があります。狭すぎて突っ張り棒が使えないので、気休めでダンボールが詰めてある状態。これを対抗くさびに置き換えます。

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対抗くさびの材料は木や発泡スチロールなどが利用できますが、ここでは安価で加工しやすくそこそこ耐久力のあるスタイロフォームを使用します。スタイロフォームとは、ちょっと丈夫な発泡スチロールみたいなものです。

用意する道具

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材料と道具たち

作り方

棚と梁との隙間の長さを測り、説明通りスタイロフォームを加工します。

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棒状に切って、くさび状にして(角度重要)、ゴムを敷いてハンマーで隙間に詰める。くさびの向きは3枚目のように下側の大きい方を奥にすると、棚が倒れようとするときに余計に力がかかるので効果が高い。これを自分の場合は棚の上10箇所に設置しました。

結果

これをやった結果、以前は手で棚をぐらぐらと揺らすことができた状態から、手で力をかけるくらいでは一切ビクともしない状態になりました。子供がボルダリングしても問題ないくらい(やらせないけど)。

というわけで突っ張り棒が使えないような棚には対抗くさびがおすすめです。そして篠原さん素晴らしいアイディアをありがとう。

 

家具転倒防止―経験交流サイト