auientの日常

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【読書】最後にして最初のアイドル、ほか5冊

おもしろい本をたくさん引いたので読書がはかどった。

 

最後にして最初のアイドル (ハヤカワ文庫JA)

掴みが良かった。適当に買う本を探していたところ、ぺらっと開いた1ページ目で購入決めた。内容はというと途中からぶっ飛んだ展開になる中篇が3本だが、どれもSF的には筋が通ってるらしい。アイドル・ソシャゲ・声優をモチーフにしてるところが現代を感じさせる。自分はあまりに超展開になると感情移入できなくなってしまうので「まあ、なるほど」という感じだった。

掴みの1ページを引用しようかと思ったけど長くなるので割愛。本屋でぺらっと1ページめくって見てほしい。

 

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

有名な本。面白かった。目的の曖昧性とか、組織内の意思不統一とか、なるほどなーと思った。一方で当時の日本軍の判断にも一定の合理性があったことは覚えておきたい。日清/日露戦争の経験や、日中戦争初期の夜襲・奇襲の成果とか、これらデータを参考に作戦を立てたこと自体は間違ってない。データは常にアップデートしていくべきだし、それに応じて判断も変えていかなければいけない、という理解をした。

 

庭をつくろう!

子供の絵本として。素敵な絵とお話。舞台はオランダなのか、フランスなのか分からないけど、街中にこんな庭付きの家があるなんてうらやましい限り。長男も気に入った様子で2回も読んだ。絵本も読み応えのあるものはこうして感想を残していこうと思った。

 

東京定点巡礼

図書館で借りて流し読み。戦後〜現代の写真とコラム。著者は定点撮影の元祖の人らしい(インタビュー記事)。古い写真はいい。この人も特攻隊の生き残りだそうだけど、写真に写る風景から10数年前には戦艦大和とか零戦ばんばん作って飛ばしてたんだなあと思うと何とも言えないものがある。

 

図説 近代エクステリアの歴史

これも図書館で借りて流し読み。自分は看板建築の古い建物が好きで、それに関連した歴史や文化を期待していたんだけれど、それよりは豪邸やいわゆる由緒正しい日本建築の門の作りが主な内容で期待外れだった。大衆文化の香りは毛ほどもしない。「お高くとまってございますね」という印象。どっかに看板建築好きのため本がないかなー。

 

流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)

面白かった。出だしから引き込んでいく面白さみたいなのは流石だと思う。肝心のところ、SF部分の説明はよく分からなかったけど(←残念な人)。解説読むと、これは著者の置かれた立場とか心境を色濃く反映してる作品らしい。そのうちもう一度読むだろうと思って書棚入り。