auientの日常

ノンジャンルで書きたいことを書くブログ

ウルドに会いに行ってきた

このイベントに行ってきた。

受付するため6Fのエレベーターを降りたらいきなりアイドルだらけのセクシーゾーンで、同乗してたおばちゃんがドギマギしてたのが面白かった。

初めて見たウルド*1は、眉と髭をきれいに整えトレードマークの民族衣装を身にまとった、ぱっと見では朴訥な印象の人だった。口をもぐもぐさせていて、ガムを噛んでるのかな? と思ったらカッパえびせんだった。登場時の小道具に用意しておいたけど使いそびれたらしい。

話自体はキャリアの話や研究の話をなぞるもので、概ね新刊の「バッタを倒すぜアフリカで」に書いてあることだった。スライドがあったけど見出しなどはなくて、話をどんどん繋いでいくものの面白くて引き込まれる。数分に1回実際のバッタの動画を挟んだりして聞く人の関心を途切れさせない。話慣れしているんだなと感じられた。

自分が初めてウルドのことを知ったのは7年前2017年で、こういうふうに書いている。

おもしろかった。こういう面白さ、狙ってやってるんだろうなーというのがブログを読むとわかる。

今回のトークでも冒頭にバッタが登場する漫画の切り抜きを持ってきたり、書籍でも最初に書くのが外国の「食」の話であったりと、バッタに関心のない日本国民を「つかむ」ための技術を駆使しまくっているのだ。これが元からウルドが持っていた / 鍛錬して身につけたものなのかは分からない。しかし間口を広く取り人の心を掴みつつ、本来の目的であるバッタのことを正確に理解してもらうことに妥協がないところに矜持を感じるのだ。

おやっと思ったのはいろんな人との出会いに言及したとろ。大学教授や有名広告代理店の人などが紹介されたのだが、その中の一人に梅田望夫(id:umedamochio)さんの名前があったことだ。経営する会社の名前も一致してたので同姓同名の別人ではあるまい。思わず「まじか」と声が出てしまった。梅田望夫といえば、日本の残念なインターネット*2に絶望して情報発信を絶ってしまった過去の人という印象がある。しかし現実の梅田さんは生きていて、ウルドと語らい影響を与えていた。これを知れたのは単純にうれしく、はてなユーザーとしての冥利を感じた瞬間だった。

質疑応答も鋭い質問が多く参考になった。持参した本に名前入りサインをしてもらい、写真も撮ってもらって、会はなごやかに終了した。婚活状況についての話もあったが、それはプライベートなのでここでは伏せることにしよう。とても刺激的で楽しい1日だった。調子に乗りすぎて書泉で8000円近くも本を買ってしまった。

*1:本当は前野さん、前野博士、前野先生、または id:otokomaeno とお呼びすべきところ、ネット上では一方的に好意・敬意と親しみを込めて「ウルド」呼びをしていたので、ここでもそれに倣う

*2:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/0906/01/news045.html