はてなハイクが終了したのではてなの株を売った
はてなハイクが終了した。終わってみるとあっけないものだ。前に書いた記事もキャプチャを取らなかったところは半分意味が通じなくなっているし、やはりハードコピーは強いなあとかむなしい感想が浮かんでくる。
自分の最後のポストは確か「そろそろハイクの思い出でも語ろうか」的なキーワードだったんだけど、傑作なのはこれが2007年*1に作られて再浮上したもので、12年の時を超えて同じ場所でワイワイするなんとも皮肉というかエスプリの効いたハイク住人のきらめきが感じられてとてもよかった。最後の日にFavoriteのタブを開いてつくづくよかった。
で、その最後のポストで「はてなの株を売る」と書いた。別にはてなーはやめないけれど、気持ちの区切りをつけるのに売っちまおう、と勢いで思いついて書いて、今朝注文して帰ってきたら売れていた。
はてなは今期がんばって儲けたらしく株価は買った時の2倍になっていて自分も儲かった。嬉しい。いつか「あの時売らなければ良かったな」なんて後悔する日が来るのかもしれないけど。いや、はてなのサービスは好きだから会社として存続していってほしいのだけど。
そういう嬉しさとむなしさの交わる日だった。
*1:ハイクのできた年。12/15に公開されて間もない2週間の間
【読書】星系出雲の兵站、過ぎ去りし王国の城など
去年内にまとめておけばよかった。
おもしろい。火伏兵站監いいですね。紫檀中隊長ごほうびですね。10月に続編があるようなのでそれも買うでしょう。タオ迫水の政治手腕がうなるところが楽しみです。文庫入り。
何を描きたいのだかよくわからない描写が多かった。子供の心理なのだろうかとも思ったけど必要性が分からずじまいで、期待はずれな印象が残る。メルカリ行き。
エンジニアのためのマネジメントキャリアパス ―テックリードからCTOまでマネジメントスキル向上ガイド
良い本だった。でも会社によってテックリードとかCTOの役割違いそうだから、ジョブデスクリプション書いてみましょうね、というのがまず最初にあるなと思った。
キャッツ・アイ 文庫版 コミック 全10巻完結セット (集英社文庫―コミック版)
ブックオフでまとめ買い。子供の時にアニメを見て以来だったけど、予想に反して中身の半分以上がラブコメだった。ルパン三世ぽいアクションを期待していたけど違った。最後のあとがきで納得する感じ。
期待通りおもしろかった。無能上司と有能部下いいですね。最後、脱出と政治決着が次の巻かなと思っていたら、パタパタと畳んでいくのもメリハリがついていい。3巻が楽しみです。
家具転倒防止おじさん・篠原さんの対抗くさびを点検しよう
先日この記事がちょっと注目を集めたようです。アクセスが普段は20/dayくらいのところ、1000/dayくらいになりました(1日だけ)。
篠原さんの活動に光が当たることは喜ばしく、更に篠原さん自身から言及が頂けた(そして誤りを指摘していただいた)のは大変ありがたいことでした。
今日、大掃除のついでに対抗くさびの状況を点検したところ、くさびが緩んでいた事実が確認できたので、それについて書こうと思います。
誤った向きで設置されたくさび
正しい向きで設置されたくさび
点検しよう
正しい向きでも逆向きでも時間の経過で緩みが発生することが分かりました。
緩んだ際でも、正しい向きの場合倒れようとする動きで締まる力が働きます。しかし逆向きの場合はより緩んでしまい、固定力が期待できません。
大掃除などの機会に、家具のホコリを払うとともに、「くさびが緩んでいないか」「逆向きになっていないか」点検することをおすすめします。
点検・修正した結果
再びガッチリと固定することができました。
くさびの高さがまちまちで、固定した時に上側が出るか下側が出るかの差が出ています。自分は下側が出るのを避ける目的で向きを逆にしてしまいましたが、それをやるとせっかくのくさびの利点を殺してしまうことが分かりましたね。
棚から天板までの正確な高さを測るのは難しいので、ある程度のデコボコは許容してしまった方が良いように思います。それか、迷った場合はちょっと高さを高めにしておけば、下側が出るのは避けられるでしょう。
来年もよろしく、くさび。
身の回りのものに日付を書き込むという行為
年末なのと、来年の長男の小学校入学に備える必要とがあり、家・物の片付けをしている。洋服類も例外ではない。自分はあまりファッションに頓着するタイプではなくて、冬はだいたいズボン+ネルシャツという出で立ちになる。去年買った無印良品のネルシャツが大変着心地がよくお気に入りだ。色違いで3枚持っていて、1週間のほぼ半分はこれである。この他に着ているのも大体似たようなシャツばかり。
オーガニックコットンフランネルチェックシャツ紳士M・ダークネイビー 通販 | 無印良品
これらシャツの下には下着であるアンダーシャツを着るのだが、毎日着るわけであり、加えて自分はアンダーシャツを寝巻きとして使う関係で、タンスには大量のアンダーシャツがあるのだ。枚数は数えてないが20枚弱くらいだろうか。管理していないため使用頻度にはムラがあり、首回りがテロテロになったり黄ばんだものが混じっている状況である。
今回状況を憂慮した嫁さんのアドバイスを受け、ネルシャツを全数検査してくたびれたシャツ数枚を廃棄したところ、気づいたことがあった。全てHanesというブランドのシャツだったのである。これがタンスの前側にたまたま置いてあってよく着ていたのか、そもそも丈夫でなかったのか、長く使っていたからかは分からない。代わりにBVDというブランドのシャツはまだまだ使えそうであった。
(ヘインズ)Hanes Tシャツ アカラベル クルーネック 3枚組 (最新モデル) HM2135G 010 ホワイト M
- 出版社/メーカー: Hanes
- 発売日: 2017/11/15
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(ビー・ブイ・ディ) B.V.D. 3枚組お得 B.V.D. 吸水速乾 VネックTシャツ RT304S-3P WH ホワイト LL
- 出版社/メーカー: B.V.D.
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- メディア: ウェア&シューズ
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なぜこのような差が生まれるのか知りたい。より長持ちする製品があるのならそれを使うようにしたいと思った。ブランドは刻印されているので分かるが、他の2つ、すなわち使用頻度と使用期間、これを知るにはどうしたらいいだろうか?
・・・としばし考えた結果、使い始めた日付をシャツに書き込むことにした。これで使用期間をトラッキングすることができる。使用頻度の方は分からないままだが、適当にタンスのシャツをシャッフルすれば一様に分布するだろう。
思えば前にも一度似たことがあった。歯ブラシと歯磨き粉を1年分まとめ買いする運用をしているのだが、歯ブラシは1ヶ月に1度の定期交換をするとして12本と決まる一方、歯磨き粉は1本が果たして何ヶ月もつか分からず、買うべき本数が決められなかったのだ。そこで使い始めた日付を歯磨き粉のチューブに書くようにした。その結果1本あたりおおよそ3ヶ月もつことがわかったので、4本買うようにした。やっているのはこれと同じことだ。
シャツも歯磨き粉も生活の中でほとんど気にすることがないが、そのようなコモディティもトラッキングすることでちょっとした情報を引き出すことができるのだ。マジックで日付を書くのは見た目がダサく、少々じじ臭い所があるが、面白いので続けてみようと思っている。
睡眠不足の起源について
冷え・飢え・睡眠不足の3つが重なると必ず体調を崩す。
なのでどれか1つでも死守するとよい
という言説がある。Twitterで見たんだったか忘れた。個人的には2つ揃った時点でかなりヤバイのではないかと思うが、今日話したいのはそこではない。3つの中に仲間外れが1つある。睡眠不足である。最初の2つがワビサビを感じさせる大和言葉であるのに、「すいみんぶそく」と来たらなんだ。語音が無粋にすら感じられる。
レキシの名曲「狩りから稲作へ」にこんな一節がある*1。
口笛 丘の上 道なき荒野 フリーウェイ
行く末 承知の上 忍び寄る恐怖 冷えと飢え
この中に睡眠不足は登場しない。縄文時代のご先祖様が睡眠不足になることはあったのだろうかと考える。寝ずに火の番をすることはあったかもしれないが、眠くなったら普通に寝ていたんじゃないか、という気がする。なんとなく。
思うに、昔の人は時間がめっちゃあったであろうから、眠くなったら寝ていたのではないだろうか。一時的に寝ずに活動することがあっても、その次の日とか昼間から寝ていたんじゃないだろうか。よって「常態的に寝足りなくてずっと眠い」という状況が発生せず(してもかなりのレアケースで)、したがって「睡眠不足」という状態異常を示す言葉がなかったのではないか。と思うのである。
私の疑問
そのような仮定を置いたとして、一方で現代の「睡眠不足」という概念が確立している状態を対比してみると、どこかで「睡眠不足」の概念が発生したタイミングがあるはずである。それはいつだったのだろうか。背景には何があるのだろうか。これは学問になるのかなという気がするが、これを扱うべき分野は何になるのだろう。文化人類学であってるのか? 歴史学ではなさそうだが。そして何より、こういうことを尋ねたい時は、誰にどう聞くのが良いのだろうか?
そんなことをハイクに書いていたのだった(TwitterじゃなくてTumblrだったらしい)。
ハイクはこういう疑問を投げかけるのにもちょうどよかったよ。
そういうわけで、私はこの疑問を解決する方法を探しています。
参考文献
5月に神経科学誌「ネイチャー・レビューズ・ニューロサイエンス」に掲載された論文は、慢性的な睡眠不足が脳に及ぼす影響は「意外なほどほとんど理解されていない」と論考した。
論文は「先進工業諸国全体での睡眠時間の急激な低下」について説明し、さらなる研究が緊急に必要だと加えた。
とのこと。
カリフォルニア大学バークレー校の睡眠科学者であるMatthew Walker教授が、睡眠不足による健康や社会への影響について述べている
Gardian紙の元記事。英語記事まじめに読めるようにならないといけない。
スタンフォード大学医学部精神科教授の西野精治さんによる記事。この人、サンマーク出版から本を出している・・・。
電気を使わず、ゆえにフェイスブックやスマホゲーム、200ものTVチャンネルとは無縁の夜を過ごす3つの狩猟採集社会を科学者が調査したところ、毎日の睡眠時間は平均6.4時間にすぎなかった。
多くの研究者は、人工の明かりが人々の休息時間を削り、睡眠不足につながっていると主張する。だがシーゲル氏は、そのシナリオに懐疑的だ。
米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の睡眠学者ジェローム・シーゲル氏、米ニューメキシコ大学のガンディー・イェティシュ氏の研究成果。とても興味深い。
*1:このライムくっそ好きなのだがそれは置いておいて
はてなハイクについて語る夜
はてなハイクのサービス終了が告知された。
最近は書くのも1ヶ月に多くて数度くらいになっていたけど、自分の人生でいちばん愛着を持って使っていたサービスだなあと思う。今日はウイスキーを傾けつつハイクと自分の10年について書いてみたい。
ハイクとわたし
はてなハイクを使い始めたのはいつだったか調べてみたところ、2008年だった。これが当時の書き込み。
午前4時に書いてるの、きっと相当ヒマだったのだと思う。当時の自分は付き合っていた人と別れた後で、年末も実家に帰らず布団でごろごろしてた様子が伺える。ちなみに別れた彼女は2ヶ月後に必死で謝ってよりを戻してもらい、のちに結婚し嫁さんになった。嫁さんもはてなハイカーで、何例かあったというハイク婚ではなかったけれど二人で楽しくハイクで遊んでいた。
2008年といえば会社で働き出して1年が経ち、初めて一人暮らしを始めた年で、自分が独り立ちしたと言える年だったように思う。不思議な縁はあるもので、当時住んでいた家の近所にはてなハイカーのid:kiku-chanさんが住んでいた。
こんな金ピカのファンキーなおっさんの看板が縁をつなぐとは思わなんだ。そこからハイクけいおん部の活動に混ぜてもらって、こないだも久々にセッションさせてもらった(手前左が自分)。自分がネットの"オフ会"というものに参加したのは今の所ハイクけいおん部だけなので、ハイクはネット上の自分がリアルに踏み出した唯一の場所である。
その他にも会社では去年転職するまでちょうど10年勤めたとかいうのもあり、色々ひっくるめて自分の中の1つの時代の象徴だと言えるのかもしれないなー。という感慨がハイクに対してはある。
ハイクのやさしさについて
陳腐な言葉だけど、はてなハイクというのはやさしいサービスだったなーという印象がある。それはユーザ数が少ない(過疎)による所も大きくて、賛否が議論されたのも知っているけど、結果的にユーザにそういう印象を与えていたことに変わりはないと思う。どうあれ。
一時期の深夜はマジで誰もいなくて(SPAMですら)最新書き込みが1時間前みたいなことも普通にあった記憶がある。そういう時TOPページでじゃれあいしてると何故かやたらに楽しかった。ハイクはフォロー関係がないユーザ同士でキーワードも違うポストが交錯することは普通はないんだけど、TOPページだけは例外で、そこには全てのユーザのポストが流れてくるので、場の雰囲気が形成されていた(そこから雰囲気を感じ取るユーザが多くいた)と理解している。「おはよう」「おやすみ」「ひとりごと」「何かを受信」「いただきます」を流れていくポストや絵師さんの絵をみてそんなことを思っていた(まあ、それはSPAMが来た時に破壊されてしまったわけなんだけど)。Twitterのように独りの状態から始まるんじゃなくて、場があってからユーザがあるのはハイクのやさしさの源泉だったんじゃないかな。
この話をするとだいたいシステム面の不備とか仕様の話になるんだけど、それはid:LiveinTokyoがいい尽くしているのでそちらに譲りたい。
あの雰囲気は1000人以上にスケールするものでなかったのは事実だと思う。悪手とは言いたくないけど、仕方がない。
ハイクのない世界で俺たちは
自分はid:auientという名前の他に実名で活動してるアカウントもあり、Twitterは実名アカウントがある。古いタイプの人間なので匿名/実名で情報をコントロールしているつもりなのだが、それが故にハイクがなくなるのは困るのだ。実名垢にはそぐわないポエム()を書いてよかったのがハイクだから。どこかに避難するかーみたいな考え方もあるけど、今のコミュニティがそのまま移動するとは考えにくいので(そしてコミュニティのない所でid:auientとして発言することに意味があるとは思えないので)このアカウントでのつぶやきはおしまいかなあ、さびしいけれど。これだけは未だ今後どうするか考えられていない。サービス終了までに考えたいところだ。
ゲームと子供と接待プレイ
非電源ゲームを子供にやらせたい。
自分はいわゆるテレビゲームを祖母に禁止されて育ったためか、自分の子供にもあんまり電源系ゲームをやらせ放題にしたくない気持ちがある。とはいえ、自分はゲームが好きだったし禁止するつもりはない。子供は子供で友達のやってるSwitchとか見て欲しいーだの言っている。まだ小学生になってない子供には早いんじゃないか……とか、逡巡してしっかり考えが定まっていない。
そんなところで、長男が児童館に行ってオセロをやってきた。なるほどオセロ、いいじゃないかと早速500円の安いやつを買ったのだ。ついでに押入れにあった二人用のブロックスも引っ張り出した。
ルールを教えながらやってみたが、なかなか難しい。長男次男ともに負けず嫌いで、自分が負けたとなるとガチ泣きする。泣くのはまだ良いとしてやる気を無くされると困るのだ。じゃあ適当に負けてやればいいじゃないかと思うかもしれないが、久しぶりのゲームで「わざと負ける」というのもなかなか難易度が高い。大人同士でやっていれば勝つための思考しかしないので、どうやったら負けられるか?ということを考えないのだ。
結果的には2回目3回目で適当に負けることに成功し、子供らのやる気を引き出すのに成功したようだ。
今回得た教訓は2つ。
- 勝つためのゲームでわざと負けるのには訓練がいる
- ゲームのルールとコツは分けて教えた方がいい
後者は、オセロでいうところの「隅っこに置くと強い」的な定石を最初は教えるべきでないということだ。ルールと一緒に教えてしまうと、何がルールで何がコツなのか子供が混乱したまま覚えてしまう。
自分はついコツを教えたくなってしまって子供たちの混乱を招いたが、最初はぐっと我慢してルールのみを教え(かつ、わざと負けて子供のやる気を引き出しつつ)、子供がルールを飲み込んだところで徐々に自分の勝率を上げて、コツを教える。というやり方が良さそうに思えた。
次に将棋や別のゲームを教える時にやってみようと思う。