auientの日常

ノンジャンルで書きたいことを書くブログ

会社の論理をふりかざす人

「会社の論理」というものがあると思う。"数字"とか、"やるやら"とか、"責任"とか、そういう言葉が飛び交うやつだ。まー、会社で仕事をする分にはその文法に則ってコミュニケーションするなり飛んだり跳ねたりすればいいと思うのだが、会社外でこういう思考丸出しで話をしている人を見るとジト目になってしまう。これはある種の脳味噌筋肉状態であり狭窄視野であると思う。

 

先日は保育園の保護者会で脳筋ママのご意見を耳にする機会があった。「数値で出してくれないと納得できないんですよ!」という主張をされて、そういう発想がそもそもなかったらしい保育士の先生は困惑していた。

ちゃんと時間管理しろとかKPIを置いて定量的に判断しろ、というのはわかるのだが、それは外野が言うことじゃないだろう。保育園を実際に運営している人なら話は別だが、ただの保護者(しかも公金の投入されてる認可保育園の受益者)が作業方法にまで口を出す筋はないだろうと思うのである。

保育士の先生の置かれた立場を知らないでいて、「自分のわかる言葉に翻訳しろ」という要求をしてるように見え、非常にいたたまれない気持ちになったので、思わず「自分はそうは思わないですよ」という控えめな対抗意見を差し出してその場を離れた。

 

過去に1度似たことを覚えている。10年ほど前、大学の延長でやっていた音楽サークルであったことだ。メンバーの一人が「成長しないと意味がない」「やるかやらないかだ」みたいなことを言い出して議論になり、やがてそのサークルは活動停止した。

営利企業でセールスの仕事をする分にはそのマインドで頑張ればそれでよろしいが、なぜ経済活動外まで同じ考え方で行動したくなるのか、自分としては謎である。仕事は仕事、趣味は趣味、福祉は福祉で考えればよかろうに。

 

今後このような人種を発見したら観察し対話を試みてみたい。気づいたのは、このような人種に会うためには会社から離れたコミュニティに多く参加すべきだ、ということだ。会社やその周辺にいる人は自然と会社モードでの会話をするはずだからだ。